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特集 病態を変えたよく効く医薬
臓器移植補助剤:免疫抑制剤(FK506)―開発の歴史
著者: 木野亨1
所属機関: 1藤沢薬品工業㈱探索研究所
ページ範囲:P.701 - P.703
文献購入ページに移動 FK506(一般名タクロリムス,商品名プログラフ)は日本で産み出されたマクロライド構造を有する抗生物質で,T細胞の活性化を特異的に阻害することにより強い免疫抑制作用を発揮する。1993年6月,世界に先駆けわが国において「肝移植における拒絶反応の抑制」を適応として発売された。生産菌の発見から臨床研究まで10年以上にわたる開発研究のプロセスを表1にまとめた。この新薬の開発の歴史について表1に沿って簡単に紹介する。
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