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特集 病態を変えたよく効く医薬
抗癌剤補助薬:G-CSF―作用機序と臨床応用
著者: 尾野雅義1 浅野茂隆2
所属機関: 1中外製薬㈱臨床開発本部 2東京大学医科学研究所
ページ範囲:P.721 - P.726
文献購入ページに移動ついでNagataらとの協同研究によりcDNAのクローニングを行い,このcDNAを遺伝子工学的にCHO(chinesehamster ovary)細胞に導入し,この細胞の大量培養上清から遺伝子組換え型hG-CSF(rhG-CSF)の純化に成功した。また,このrhG-CSFについてアミノ酸配列や糖組成を検討したところ,先のCHU-2由来hG-CSFと同一であることが確認された。各種の薬効,安全性,薬物動態テストをもとにガン化学療法後,骨髄移植後の好中球減少症などを対象とした治験が行われ,その優れた好中球回復促進効果が認められた。1990年末に医薬品としての製造承認がおりて以来,現在まで広く各種の好中球減少症の治療に用いられている。
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