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特集 神経科学の最前線
NO, COとシナプス伝達
著者: 渋木克栄1
所属機関: 1新潟大学脳研究所システム脳生理学分野
ページ範囲:P.15 - P.18
文献購入ページに移動 80年代後半に,NOのような単純な物質が生理的な情報伝達物質として作用するということが示され,驚きをもって受け取られた。これに続いて,NOをめぐる論文数は年々増加する一方で,現在末梢臓器におけるNOの機能については確立されつつあるように見える。一方,昨年のIBRO大会では「NO,COとシナプス伝達」というトピックスはDebate Forumという形で扱われた。これはNOおよびCOが中枢神経系で果たす役割,特にシナプス可塑性における機能についてコンセンサスが得られていないという現状を端的に示すものである。本稿はIBRO大会のdebate forumからいくつかの焦点を絞り,研究の現状について紹介する。
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