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特集 カルシウム動態と細胞機能
心筋細胞におけるカルシウム動態
著者: 髙橋章之1 倉田博之1 髙松哲郎1
所属機関: 1京都府立医科大学第二病理学教室
ページ範囲:P.115 - P.120
文献購入ページに移動[Ca2+]iの変化を捉える研究は,fura-2やindo-1といった蛍光指示薬2)の出現と,濃度情報と空間情報を同時に捉えるビデオ画像処理により著しく進歩した。これにより単一心筋内の不均一なカルシウム動態も明らかになってきた3,4)。そして共焦点レーザ走査顕微鏡(confocal laser scanning microscope:CLSM)の出現により,より空間的・時間的に定量性の高い解析が可能になった5,6)。CLSMで得られた画像は一定の厚さの光学的断層面に由来するので,細胞の部位による厚みの差に影響されない。このため,たとえfluo-3やCalcium Greenなどの1波長励起1波長測光の蛍光指示薬を用いたとしても,[Ca2+]iの変化を直接正確に解析することができるようになった。
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