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文献詳細

雑誌文献

生体の科学47巻2号

1996年04月発行

文献概要

特集 カルシウム動態と細胞機能

免疫応答とカルシウム動態

著者: 長尾陽子1 中西守1

所属機関: 1名古屋市立大学薬学部薬品分析化学教室

ページ範囲:P.121 - P.127

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 免疫応答は免疫担当細胞の細胞間相互作用や,液性因子であるリンホカインとの相互作用により成り立っている。その中でも中心的な役割を担っているのは,T細胞とB細胞の2種類のリンパ球である。T細胞とB細胞は,細胞膜表面に抗原レセプターを発現しており,異物である抗原を特異的に認識し活性化される。B細胞は抗体を産生するが,T細胞は免疫応答の調節や癌細胞を殺す働きをする。
 ところで,抗原の結合によりリンパ球の抗原レセプターが活性化されると,細胞内に情報が伝達され,細胞内カルシウムイオン濃度が上昇する。このカルシウムイオン濃度上昇は,リンパ球の活性化と機能発現に必須だと考えられている。そこで,ここではT細胞とB細胞に焦点を当て,免疫応答の際のカルシウムイオン動態について述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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