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文献詳細

雑誌文献

生体の科学47巻3号

1996年06月発行

文献概要

特集 細胞分化

細胞分化における細胞―細胞間相互作用―リンパ節ストローマ細胞とB細胞

著者: 竹内仁1

所属機関: 1埼玉医科大学第一病理学教室

ページ範囲:P.208 - P.213

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 一般的にストローマ細胞(基質細胞,stromal cell)あるいは間質細胞(interstitial cell)と呼ばれている細胞(以下,ストローマ細胞とする)は,血管および結合織を構成するもので線維芽細胞,血管内皮,平滑筋,軟骨細胞,骨細胞が含まれるが,免疫血液学においてストローマ細胞(間質細胞)といわれるものは,骨髄では線維芽細胞,血管内皮細胞,マクロファージ,脂肪細胞があげられ1),リンパ節では線維芽細胞,血管内皮細胞,マクロファージのほか,リンパ組織に特有な濾胞樹状細胞(follicular dendritic cell:FDC)2),指状嵌入細胞(interdigitating cell:IDC)2)があげられる。以下ではこれらのストローマ細胞とリンパ球(特にB細胞)との関連について述べる。主なストローマ細胞の種類,形質,役割は表1にまとめた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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