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特集 エンドサイトーシス
ウイルス感染とエンドソームネットワーク
著者: 佐藤智1
所属機関: 1京都大学理学研究科生物科学専攻生物物理学系
ページ範囲:P.305 - P.312
文献購入ページに移動 動物細胞のエンドサイトーシスでは,内在化する膜の量が毎時細胞表面の50~200%に達し,それと同じ量が細胞内から供給される。これは,細胞がある限り起こるという意味で,構成的(constitutive)な活動であり,始まりに導かれた終わりがまた始まりを導く,「はてしない物語」のようなものである。ウイルスはこの物語に割り込みその存在を危うくするものとしても,克服され新しい物語を展開するきっかけとしても登場する。この数年の研究の進展によって,この物語をつづる「文法」ともいうべき,エンドサイトーシスにおける分子間相互作用がかなり明らかになり,新たな特徴がわかってきた。これに基づいて,ウイルス感染とエンドソームネットワークの成り立ちの関係を紹介したい。
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