文献詳細
特集 器官―その新しい視点
1.消化器
文献概要
ポイント 唾液分泌の駆動力(driving force)としてのイオン輸送
ヒトの一日の唾液分泌量は1-1.5lに達する。唾液分泌の第一ステップは,腺房細胞の基底側から腺腔側への水の移動である(水分泌)。唾液腺における水分泌は,他の分泌上皮と同様に,イオン輸送体やイオンチャネルが作り出すイオン勾配を駆動力として惹起される。唾液分泌はイオン輸送研究の優れたモデルである。ここでは,イオン勾配がどのようなメカニズムで形成されるか,現在提唱されている主なイオン輸送のモデルを概観する。
ヒトの一日の唾液分泌量は1-1.5lに達する。唾液分泌の第一ステップは,腺房細胞の基底側から腺腔側への水の移動である(水分泌)。唾液腺における水分泌は,他の分泌上皮と同様に,イオン輸送体やイオンチャネルが作り出すイオン勾配を駆動力として惹起される。唾液分泌はイオン輸送研究の優れたモデルである。ここでは,イオン勾配がどのようなメカニズムで形成されるか,現在提唱されている主なイオン輸送のモデルを概観する。
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