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文献詳細

雑誌文献

生体の科学47巻5号

1996年10月発行

文献概要

特集 器官―その新しい視点 2.呼吸器

著者: 須加原一博1

所属機関: 1熊本大学医学部麻酔学教室

ページ範囲:P.382 - P.385

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ポイント 肺胞上皮細胞と病変修復
 肺病変の修復・改善には,肺胞表面の再上皮化が不可欠であり,肺の線維化をいかに防ぐかが重要である。肺は,多くの障害に対して肺胞Ⅱ型上皮細胞の増殖と肺サーファクタントの合成促進という共通反応を示し,病変を軽減・修復しようとする。肺胞Ⅱ型上皮細胞の増殖因子として,最近keratinocyte growth factor(KGF)やhepatocyte growth factor(HGF)が注目されており,これによる肺障害の軽減効果・予防効果も報告されて,新しい治療への道が期待される。
 肺サーファクタント・アポ蛋白質についての機能解析も進み,新たに生体防御機構や表面活性機能発現上での重要性が証明されるとともに,細胞特異的遺伝子のプロモータ領域における調節機構が解明されてきている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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