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文献詳細

雑誌文献

生体の科学47巻5号

1996年10月発行

特集 器官―その新しい視点

3.循環器

リンパ管

著者: 内野滋雄1

所属機関: 1東京医科大学解剖学第一講座

ページ範囲:P.400 - P.404

文献概要

ポイント 小腸絨毛の中心リンパ管の排導作用
 小腸絨毛の中心リンパ管からどのようにしてリンパは排出されるのか?
 小腸の絨毛には中心リンパ管(古くは中心乳糜腔と呼ばれたもの)がある。中心リンパ管は絨毛の中軸部で,絨毛の先端の手前で盲管をもって始まり,縦走して絨毛の基底部を過ぎると集合リンパ管に連なる。中心リンパ管は腸リンパ系の始まりであることから,他の臓器における毛細リンパ管に相当する。しかし,そこには他の毛細リンパ管には見られない,筋および神経との密接な関係が形態学的に明らかにされてきた。われわれの教室で観察した,特異的ともいえるその構造について,リンパ輸送との関連から検討してみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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