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文献詳細

雑誌文献

生体の科学47巻5号

1996年10月発行

特集 器官―その新しい視点

4.リンパ

胸腺

著者: 広川勝昱1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部感染免疫病理学教室

ページ範囲:P.411 - P.414

文献概要

ポイント 免疫系と神経・内分泌系の接点にあるリンパ組織
 胸腺はT細胞を分化誘導,末梢に配布し,免疫系の中枢器官として重要な働きを果たしている。しかし,T細胞が分化誘導する場となる微小環境は,鰓嚢由来の上皮細胞が基本構造となっている。そして,その胸腺上皮細胞は神経内分泌系の支配下にある。胸腺の発生,器官形成,そして萎縮は神経内分泌系の影響下にあり,それが免疫系の加齢変化のパターンも決定している。その意味で,胸腺は生体の時限装置として働いているといえる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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