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特集 器官―その新しい視点 5.泌尿器
腎臓:皮質
著者: 伊藤貞嘉1 阿部圭志1
所属機関: 1東北大学医学部第二内科
ページ範囲:P.420 - P.423
文献購入ページに移動腎皮質では多量の糸球体濾過があり,その大部分を再吸収している。糸球体濾過は血圧や食塩摂取量によって大きな影響を受けることがなく,安定した多量の糸球体濾過率(GFR)が経口摂取が変化しても体液の恒常性が保たれる基盤となっている。GFRは傍糸球体装置により調節されている。傍糸球体装置が両生類から発達している系統発生学的所見と考え合わせ,傍糸球体装置の機能は陸上で生物が生存できるようになるための必要条件であったと考えられる。
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