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文献詳細

雑誌文献

生体の科学47巻6号

1996年12月発行

特集 老化

細胞の不死化と老化遺伝子

著者: 鮎沢大1

所属機関: 1横浜市立大学木原生物学研究所生物化学部門

ページ範囲:P.540 - P.546

文献概要

 老化は加齢に伴う生理的機能の低下であると定義されるが,極めて多様性に富む複雑な現象である。最近,早老症の一つWerner症候群や線虫(C. elegans)の長寿変異株の原因遺伝子が単離され,老化研究においても遺伝的手法の有効性が実証された。ヒト体細胞の分裂寿命も有限である。いくつかの遺伝子に変異が生じると,細胞は無限分裂能力を獲得する。細胞老化の解明にも,分子生物学の常套手段である遺伝的解析が最も効果的である。そのために,細胞不死化の遺伝的解析が精力的に進められている。
 本稿では,細胞老化/不死化の基本概念を述べ,次いで著者らの研究を紹介する1-4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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