icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学47巻6号

1996年12月発行

文献概要

特集 老化

アミロイド前駆体蛋白の代謝

著者: 中村祐12 武田雅俊1

所属機関: 1大阪大学医学部精神医学教室 2小阪病院

ページ範囲:P.575 - P.581

文献購入ページに移動
 近年,社会の高齢化にともない痴呆性疾患が急増している。このために中枢神経系の老化に関しては大きな関心が払われてきた。ほとんどの痴呆疾患はアルツハイマー型痴呆(アルツハイマー病)もしくは脳血管型痴呆であるが,老化との関連ではアルツハイマー病が関連が深いと考えられてきた。最近は世界的にこの分野での研究の進展が著しく,ある程度まで分子レベルでの理解が可能となりつつあるのが現状である。その中でも,アミロイドβ蛋白(Aβ)とその前駆体蛋白であるアミロイド前駆体蛋白(amyloid protein precursor;APP)は重要な位置を占めている。本稿においては,アミロイドβ蛋白およびアミロイド前駆体蛋白のアルツハイマー病との関連にふれながら,アミロイド前駆体蛋白の代謝に関して概説したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら