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文献詳細

雑誌文献

生体の科学48巻1号

1997年02月発行

特集 21世紀の脳科学

複合内因性脳障害:アルツハイマー病

著者: 東海林幹夫1

所属機関: 1群馬大学医学部神経内科

ページ範囲:P.47 - P.52

文献概要

 アルツハイマー病(Alzheimer's disease:AD)は初老期に発症する進行性痴呆疾患である。先進各国ではいずれも高齢化社会の到来とともに痴呆患者の増加が問題となっており,65歳以上人口の約5%が痴呆患者といわれている。日本では現在,126万人と推定されており,ピークを迎える2035年には337万人となり,逆にこれを支える生産年齢人口は現在の痴呆老人1人に対して69人から21人に減少することから,痴呆疾患の解明と治療法は早急に解決すべき重要課題である。これらの患者の多くを占めるのがADである。この10年間の研究の進歩はAD大脳における蓄積物質を同定し,病像の進展過程の共通性(common pathway)を明らかにするとともに,家族性ADにおけるいくつかの異なる原因遺伝子を明らかにした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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