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文献詳細

雑誌文献

生体の科学48巻2号

1997年04月発行

文献概要

特集 最近のMAPキナーゼ系

MAPキナーゼ系と個体発生

著者: 西田育巧1

所属機関: 1名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻形態統制学講座

ページ範囲:P.118 - P.123

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 MAPキナーゼ経路の構成因子は,個体の中でほぼすべての細胞で発現されており,個体発生の過程や,個体を維持しさまざまな生理機能を発現する上で,多様な機能を担っていると予想される。個体発生におけるMAPキナーゼ系の役割を解析する上で,突然変異体を用いた遺伝学的手法が最も有効である。MAPキナーゼ系は進化の過程でよく保存されており,遺伝学・分子生物学・発生生物学などがよく発達し,多細胞生物モデル系として優れたキイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)にも見いだされる。ここでは,MAPキナーゼ系の遺伝学的解析が最も進んでいるショウジョウバエでの個体発生における機能を紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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