icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学48巻2号

1997年04月発行

文献概要

特集 最近のMAPキナーゼ系

MAPキナーゼカスケードと細胞死

著者: 一條秀憲1 斉藤正夫1 西頭英起1 武田弘資1 宮園浩平1

所属機関: 1癌研究会癌研究所生化学部

ページ範囲:P.124 - P.129

文献購入ページに移動
 MAPキナーゼファミリーが構成するキナーゼカスケードは,真核細胞にとって,細胞内外の刺激を核内への情報として伝えるための最も基本的なシグナル伝達機構である。多細胞生物のMAPキナーゼは,これまで特に増殖因子のシグナル伝達経路としての機能が注目され,その増殖ならびに分化シグナルの伝達機構が詳細に研究されてきた。しかしながら最近,古典的MAPキナーゼカスケードに加え,新たなMAPキナーゼファミリーのメンバーが次々と発見され,それらが細胞死(アポトーシス)のシグナル伝達にも重要な位置を占めることが明らかにされ,にわかに注目を集めている。本稿では,アポトーシスに関連するMAPキナーゼカスケードならびに,その重要な構成要素のひとつであることが最近明らかにされた新規MAPキナーゼキナーゼキナーゼ,ASK1の構造と機能について紹介する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら