文献詳細
特集 開口分泌のメカニズムにおける新しい展開
開口分泌現象のイメージング―共焦点レーザ顕微鏡および走査電子顕微鏡観察
著者: 瀬川彰久1 山科正平1
所属機関: 1北里大学医学部解剖学教室 2
ページ範囲:P.212 - P.218
文献概要
筆者らが,共焦点レーザ顕微鏡を用いて生きた細胞の開口分泌観察法を開発し1),本誌でその知見を解説してから6年経過した2)。その後,生理学および生化学的解析が著しく進み,開口分泌の諸過程(docking,priming,fusion,release,removalなど)(図1)や,SNARE仮説に代表される分子機構の実体などが詳細に“解剖”されつつある3,4)。形質膜と分泌顆粒膜の相互作用が分子の言葉で語られるようになった今,その形態的実体を,新しい視点でふたたび問い直さねばならない時代になったように思われる。
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