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文献詳細

雑誌文献

生体の科学48巻4号

1997年08月発行

特集 マトリックス生物学の最前線

Ⅳ型コラーゲン遺伝子変異と疾患

著者: 二宮善文1 植木靖好1 関次男1 大橋俊孝1

所属機関: 1岡山大学医学部分子医化学教室

ページ範囲:P.247 - P.253

文献概要

 上皮,内皮,筋肉細胞などの周囲に存在する基底膜は,細胞の分化,極性を決定したり,また物質透過に重要な役目をしている。この基底膜の主構成成分はⅣ型コラーゲンである。ほかのコラーゲンと同じくⅣ型コラーゲンも3本のα鎖で構成されるが,最近このⅣ型コラーゲンをコードする遺伝子は6種類存在することが明らかになってきた。これらの遺伝子が組織特異的に発現され,Ⅳ型コラーゲン分子を構成して,高分子会合体を形成し,各々の臓器や組織において生物学的機能を発揮している。本稿ではこれら6遺伝子の発現と機能,遺伝子変異が生ずる疾患について最近の知見を概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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