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特集 マトリックス生物学の最前線
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近年,分子生物学的アプローチの発達によって,様々な生理活性をもつ新規膜タンパク分子がクローニングされている。それらのうちでも,細胞膜貫通ドメインを有するいくつかのプロテアーゼ(ectoenzyme)の構造が決定され,生理的および病的状態における細胞膜表面での代謝が明らかになりつつある。ここでは,膜結合型メタロプロテアーゼについて概説するとともに,細胞外マトリックス(ECM)分解に重要な役割を果たす膜型マトリックスメタロプロテアーゼについての最近の知見を詳しく紹介する。
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