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特集 受容体1997
序にかえて
著者: 編集委員
所属機関:
ページ範囲:P.326 - P.326
文献購入ページに移動 受容体は長らく生理学,薬理学の中心的課題でした。とくに薬理学においては,それが目指すすべてに近かったともいえましょう。1983年の故沼教授らのグループによるアセチルコリンのニコチン様受容体cDNAクローニングの成功は,受容体研究の様相を一変させました。それ以降分子生物学的手法の導入はこの領域では当然のこととなり,次々と新しいサブタイプが明らかになってきました。たとえばTrends in Pharmacological Science(TIPS)の毎年の特集号のReceptor & Ion Channel Nomenclature Supplementの1991年版ではReceptorのみで26ページだったのが,1996年版では63ページになっていたことから見ても,この領域の進歩がいかにすごいかがわかります。限られた領域の専門家以外は,その領域の進歩についていくことはできません。
『生体の科学』編集部では,この領域でもっとも進んだ研究をされている皆様にお願いして,各受容体についての最近の進歩をお書きいただき,毎年出しております倍大特集号としてまとめて,いろいろな領域の研究者,学生の方々に役立てたいと考えました。不思議なことに,最近はこのような企画は国内外出ておりませんし,上記のTIPSでは限られた範囲を分類しているに過ぎません。
『生体の科学』編集部では,この領域でもっとも進んだ研究をされている皆様にお願いして,各受容体についての最近の進歩をお書きいただき,毎年出しております倍大特集号としてまとめて,いろいろな領域の研究者,学生の方々に役立てたいと考えました。不思議なことに,最近はこのような企画は国内外出ておりませんし,上記のTIPSでは限られた範囲を分類しているに過ぎません。
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