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特集 受容体1997 Ⅰ.イオノトロピック受容体 1.陽イオンチャネル内蔵型
セロトニン受容体
著者: 吉岡充弘1
所属機関: 1北海道大学医学部薬理学第一講座
ページ範囲:P.336 - P.338
文献購入ページに移動 現在まで,14種類以上のセロトニン受容体の存在が示されているなかで,イオンチャネル内蔵型の受容体は5-HT3受容体のみである。ほかの5-HT受容体はすべてG蛋白共役型の受容体であり,ノルアドレナリン,ドーパミンなどのすべてのモノアミン受容体中においてもイオンチャネル内蔵型の受容体は5-HT3受容体を除いて存在していない。セロトニン受容体の分類については,国際薬理学会および国際セロトニンクラブの受容体用語委員会が提唱している分類によると,7種類の大きなファミリーに分類される。この分類は従来の薬理学的な結合実験の特異性に加えて,分子構造(アミノ酸配列の相同性)や細胞内情報伝達様式にその比重をおくものである。その他のセロトニン受容体についてはG蛋白共役型の受容体の項(381頁)を参照されたい。
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