文献詳細
文献概要
特集 受容体1997 Ⅰ.イオノトロピック受容体 1.陽イオンチャネル内蔵型
ATP受容体
著者: 井上和秀1
所属機関: 1国立医薬品食品衛生研究所薬理部
ページ範囲:P.339 - P.341
文献購入ページに移動 '78年Burnstockは,プリンヌクレオシド,ヌクレオチド類に感受性を示す受容体群を,アデノシンに強い親和性を示すP1とATP親和性のP2に分けた。以来,'90年頃までの総説ではP1(adenosine)およびP2(ATP)purinoceptorsと並記されてきた。その後,アデノシン受容体研究の発展に伴い,P1という呼び方は徐々にすたれていった。事実,'94年の総説ではAdenosine(P1)receptors,'95年版の国際薬理学会プリン受容体分類小委員会の分類表(IUPHARの分類表)ではAdenosine receptorsとなり,現在に至っている。一方,'85年,P2XとP2Yに区分されたP2 purinoceptorsサブタイプは,その後続々と追加され,'94年頃にはイオンチャネル型はP2X,P2Z,P2T,Gタンパク共役型はP2D,P2U,P2Yとなった。特異的なブロッカーがないため,これらは実験標本での作用強度順位から分類されたが,この分類法には問題が多く,混乱を招いた1)。この頃までの論文には,機能的にはイオンチャネル内蔵型をP2Yと呼んでいる例もある。混乱の中,'95年,cDNAクローニングとその発現系による新分類法がBurnstockらにより提案された2)。
掲載誌情報