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特集 受容体1997
Ⅱ.Gタンパク質共役型受容体 1.神経伝達物質・ホルモン 1)アミン・アミノ酸
文献概要
ドーパは不活性のカテコラミン(CAs)前駆体であり,抗パーキンソン病作用は同脱炭酸酵素(AADC)によるドーパミン(DA)への変換によると信じられてきた。'86年にドーパ伝達物質説を提起して,遊離,応答,存在,合成,代謝,能動輸送などの基準を満たしてきた1,2)。同受容体は未同定であり,“受容体”とせざるをえない。しかし,ドーパをカテコール核含有興奮性アミノ酸伝達物質候補とみる新視点がある。CAsより低用量のドーパはシナプス前・後の立体特異的応答を生じ,かなりの応答はAADC阻害下にも生じ,競合的拮抗薬DOPA methyl ester(DOPA ME)3)により拮抗される。同薬はCAsリガンド結合を置換しない。ドーパ“受容体”は緊張性に機能し,同非特異的能動輸送部位とは異なる。細胞内情報伝達機序の糸口として,ドーパはCa2+流入を増大する4)。
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