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文献詳細

雑誌文献

生体の科学48巻5号

1997年10月発行

文献概要

特集 受容体1997 Ⅱ.Gタンパク質共役型受容体 1.神経伝達物質・ホルモン 1)アミン・アミノ酸

ドーパミン受容体

著者: 笹征史1

所属機関: 1広島大学医学部薬理学教室

ページ範囲:P.364 - P.366

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 [サブタイプ]D1,D2,D3,D4およびD5(表1)。
 [バリアント]ヒューマン1):D2-D2L,D2s(細胞内第Ⅲループに29個のアミン酸を欠く),D2Ala96(第二膜貫通部96番目のValがAlaに置換),D2Ser310(第Ⅲループ310番目のProがSerに置換),D2Cys311(第Ⅲループ311番目のSerがCysに置換);D3-ショートD3群があり,D3TM4d(第三膜貫通部以降を欠く),D3TM3d(第二膜貫通部以降を欠く),D3nf(第六膜貫通部直前まで),D3Gly9(9番目のSerがGlyに置換など);D4-D4.2~D4.1(第Ⅲループにそれぞれリピートを2~20回有する。但し9回のリピートは見出されていない),D4d(第一膜貫通部直前のAla-Ser-Ala-Glyを欠く);D5-D5 pseudol and 2(第5膜貫通部直前まで)。D2受容体についてはほとんどD2SまたはD2Lを有し,その他のバリアントは極めて少ない1)。D3は約72%の人が有するが,D3Gly9も28%程度の人に認められる。その他のうち,D3nfは機能も持たないようであるが,精神分裂病患者の一部に見られる。D4受容体については第Ⅲループ内の規則的なリピート群を有するものが見出されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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