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文献詳細

雑誌文献

生体の科学48巻5号

1997年10月発行

特集 受容体1997

Ⅱ.Gタンパク質共役型受容体 1.神経伝達物質・ホルモン 1)アミン・アミノ酸

メタボトロピックグルタミン酸受容体

著者: 水上令子1 杉山博之2

所属機関: 1九州大学医療技術短期大学部 2九州大学理学部生物学科生体物理化学講座

ページ範囲:P.371 - P.375

文献概要

 [ファミリー]メタボトロピックグルタミン酸受容体はGタンパク共役型受容体ファミリーに属し,中枢神経系に広く分布している1-3)。このファミリーに属するほかの受容体と同様に七つの疎水性領域で膜を貫通し,アミノ末端が細胞外に,カルボキシ末端が細胞内に位置していると考えられている。しかし,これまでに知られている多くのほかのGタンパク共役型受容体との間に,アミノ酸配列上の相同性がみられない。現在までの例外はCa2+センシング受容体とGABAB受容体であり,メタボトロピックグルタミン酸受容体のメンバーとの間に弱い相同性が見出された。なおメタボトロピックグルタミン酸受容体は,代謝調節型(あるいは代謝向性,またはより簡単に代謝型)グルタミン酸受容体と訳されることがあるが,ここでは原音カタカナ表記で表す。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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