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特集 受容体1997 Ⅱ.Gタンパク質共役型受容体 1.神経伝達物質・ホルモン 1)アミン・アミノ酸
セロトニン受容体
著者: 吉岡充弘1
所属機関: 1北海道大学医学部薬理学第一講座
ページ範囲:P.381 - P.385
文献購入ページに移動[ファミリー・サブタイプ]G蛋白共役型の5-HT受容体には5種類のファミリーが含まれる。アデニル酸シクラーゼを抑制するG蛋白(Gi/o)に共役している5-HT1受容体,ホスホリパーゼCを活性化するG蛋白(Gq)に共役し,イノシトールリン脂質の代謝回転充進を引き起こす5-HT2受容体アデニル酸シクラーゼを活性化するG蛋白(G8)に共役している5-HT4,5-HT6,5-HT7受容体が含まれる。これらに加えて5-HT5受容体がクローン化され,受容体の発現に成功しているが,G蛋白共役型であるかどうか不明であり,生体内での分布や機能に関する詳細な報告はまだない。
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