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文献詳細

雑誌文献

生体の科学48巻5号

1997年10月発行

文献概要

特集 受容体1997 Ⅱ.Gタンパク質共役型受容体 1.神経伝達物質・ホルモン 2)ペプチド

エンドセリン受容体

著者: 岡本安雄1 二宮治明1 眞崎知生1

所属機関: 1京都大学医学部薬理学第一講座

ページ範囲:P.389 - P.392

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 [サブタイプ]エンドセリン(ET)受容体は7回膜貫通構造を持つG蛋白質共役型受容体で,これまでにETAとETBの2種類がクローニングされている。ETAに対して,ET-1とET-2はほぼ同等の親和性を示すが,ET-3の親和性はET-1の約1/100である。一方,ETBに対して,3種のアイソペプチドはほぼ等しい親和性を示す。ETA,ETB遺伝子はそれぞれ染色体4,13番に位置している。ET-3に最も高い親和性を有するサブタイプETCがアフリカツメガエルのメラノフォアよりクローニングされているが,哺乳動物のETCは発見されていない。
 [バリアント]ETA,ETBのいずれについても,選択的スプライシングによるmRNAバリアントの存在が報告されている。ヒト胎盤cDNAライブラリーより同定されたETBのスプライスバリアントは,N末端から第7膜貫通領域を経てC末端10アミノ酸まで同一であり,それ以降の細胞質内カルボキシル末端部が異なっていた1)(図1)。COS細胞での発現実験では,リガンド結合能に差はなかったが,ET-1によるイノシトールリン酸の産生は惹起されなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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