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文献詳細

雑誌文献

生体の科学48巻5号

1997年10月発行

特集 受容体1997

Ⅱ.Gタンパク質共役型受容体 1.神経伝達物質・ホルモン 2)ペプチド

ソマトスタチン受容体

著者: 尾藤晴彦1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科高次脳科学講座神経・細胞薬理学教室

ページ範囲:P.407 - P.409

文献概要

 ソマトスタチン(somatostatin)は,別名SRIF(somatotropin release-inhibiting factor成長ホルモン放出抑制因子)といい,下垂体からの成長ホルモン産生を抑制する生物活性として同定・精製されたペプチドホルモンである1)。その受容体については,以前から薬理学的に複数存在することが示唆されていたが,最近のクローニングにより受容体の多様性が確認されるとともに,その多彩な生物作用が再び注目されている。
 [サブタイプ]山田,清野らによりクローニングされて以来2),現在までのところ,ソマトスタチン受容体sst(またはSSTR)には,sst1-5の五つの分子種が単離同定されている。すべて7回膜貫通G蛋白共役型受容体ファミリーに属しており2-4),サブタイプ間では,sst2,sst3,sst5(約50-54%)とsst1,sst4(約57%)が互いに相同性が高い(図1)。前者はソマトスタチンアナログ応答性のSRIF1型受容体に,また後者はアナログ不応答1生のSRIF2型受容体にそれぞれ対応している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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