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特集 受容体1997 Ⅱ.Gタンパク質共役型受容体 1.神経伝達物質・ホルモン 2)ペプチド
ニューロテンシン受容体
著者: 遠山正彌1
所属機関: 1大阪大学医学部解剖学第二講座
ページ範囲:P.414 - P.416
文献購入ページに移動 [サブタイプ]ニューロテンシン(NT)受容体は現在のところ,高親和性受容体と低親和性受容体に分けられる。高親和性受容体はkDが1nM以下であり,低親和性受容体は1nM以上である。脳では高親和性受容体は幼弱な一時期にのみ大量に発現するのに比し,低親和性受容体は成熟するにつれ徐々にその発現が増加する(図1,2)。高親和性NT受容体はファミリーを構成すると考えられている。現在のところ1種の高親和性NT受容体がクローニングされている1-4)。低親和性NT受容体のクローニングも進み,バリアントの存在も報告されている5-7)(詳しくはcDNA情報を参照のこと)。
[リガンド]NT,ニューロメディンN(後述参照),JMV 449。低親和性受容体にはヒスタミンブロッカーであるレボカバスティンが選択的に結合する(IC50=10nM)。
[リガンド]NT,ニューロメディンN(後述参照),JMV 449。低親和性受容体にはヒスタミンブロッカーであるレボカバスティンが選択的に結合する(IC50=10nM)。
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