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文献詳細

雑誌文献

生体の科学48巻5号

1997年10月発行

文献概要

特集 受容体1997 Ⅱ.Gタンパク質共役型受容体 1.神経伝達物質・ホルモン 2)ペプチド

ブラジキニン受容体

著者: 加賀谷豊1 白土邦男1

所属機関: 1東北大学医学部第一内科

ページ範囲:P.420 - P.422

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 ブラジキニン(BK)をその代表とするキニンは,刺激あるいは情報を伝達する役割を持つポリペプチドで,活性を持つ形では貯蔵されておらず,より大きな前駆体であるキニノーゲンの一部として存在する。キニノーゲンは組織の損傷,炎症,虚血,あるいはアシドーシスなどにより活性化されたカリクレインなどのキニノーゲナーゼにより切断される。遊離したキニンは平滑筋の収縮,血管内皮細胞におけるNOの産生,分泌腺の刺激,免疫細胞の刺激,末梢神経の刺激など多くの生理的な活性を持つが1),すぐにペプチダーゼにより分解されて活性を失う。BKとkallidinは代表的なキニンであり,前者はArg-Pro-Pro-Gly-Phe-Ser-Pro-Phe-Argという9個のアミノ酸からなり,一方kallidinはLysがBKのN末端に結合した形をとっている。
 [サブタイプ]B1,B2

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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