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特集 受容体1997 Ⅲ.酵素活性内蔵型受容体
酵素活性内蔵型受容体
著者: 的崎尚1 春日雅人1
所属機関: 1神戸大学医学部第二内科
ページ範囲:P.486 - P.488
文献購入ページに移動受容体型チロシンキナーゼの多くは,血小板成長因子(platelet-derived growth factor;PDGF),上皮成長因子(epidermal growth factor;EGF),インスリン,インスリン様成長因子-I(insulin-like growth factor;IGF-I),血管内皮成長因子(vascular endothelial growth factor;VEGF)などの多くの増殖因子の受容体であり,それらの細胞内ドメインはチロシン特異的蛋白キナーゼ活性を有している1)。すなわち,この酵素はATPを基質として,ある特定のチロシン残基にリン酸基を転移させる。受容体型チロシンキナーゼの細胞外部分は,様々な糖鎖による修飾を受けた上に,構造的に各受容体型チロシンキナーゼ毎で特徴的な構造を有している。
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