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文献詳細

雑誌文献

生体の科学48巻6号

1997年12月発行

文献概要

特集 軸索誘導

脊髄介在ニューロンの軸索誘導

著者: 志賀隆1 八木沼洋行2

所属機関: 1筑波大学基礎医学系解剖学講座 2福島県立医科大学解剖学第一講座

ページ範囲:P.570 - P.572

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 脊髄介在ニューロンは,反対側へ投射する交連ニューロンと同側を結ぶ連合ニューロンに大別できる。軸索の走行が単純でステレオタイプであるため,軸索誘導のメカニズムを解明するのに適したモデル系であるといえる。特に,腹側正中の底板で交叉して反対側へ投射する交連ニューロン軸索の誘導メカニズムについて,古くはRamón y Cajalが底板による化学誘引説を唱えている1)。近年それを支持する軸索誘引因子が同定されるとともに,細胞接着分子の役割も急速に解明されてきた。本稿では交連ニューロンを中心にして脊髄介在ニューロンの軸索誘導について概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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