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国際自律神経科学会第1回会議見聞録
著者: 西村俊彦1
所属機関: 1東海大学医学部生理科学1
ページ範囲:P.161 - P.162
文献購入ページに移動 International Society for Autonomic Neuroscience(ISAN)の第1回会議が1997年9月14日から6日間,オーストラリア北西のクイーンズランド州東海岸に位置するケアンズ市コンベンションセンターで約450人の参加者を集めて開催された。ISANの初代会長はロンドン大学のDr. Burnstock(現在はRoyal Free Hospital,The Autonomic Neuroscience Institute)で,第1回会議はメルボルン大学のDr. Hirstが会長であった。目的は多様な方法論を用い自律神経研究に携わる研究者間の交流を図ることである。会議は九つのレクチャー,10のシンポジウムおよび400題を越えるポスター発表で構成されていた。分子生物学的手法から伝統的な生理学的・形態学的手法を用いた研究,基礎から臨床的研究まで非常に多彩であった。
本稿では筆者が最も興味を持って臨んだ“purinergic transmission”の話題を紹介したい。プリン作動神経という概念はDr. Burnstockが70年代初頭に提唱したもので,節後線維刺激によって誘起される結腸紐や膀胱の非コリン性・非アドレナリン性収縮がATPにより再現されるという発見から始まった。
本稿では筆者が最も興味を持って臨んだ“purinergic transmission”の話題を紹介したい。プリン作動神経という概念はDr. Burnstockが70年代初頭に提唱したもので,節後線維刺激によって誘起される結腸紐や膀胱の非コリン性・非アドレナリン性収縮がATPにより再現されるという発見から始まった。
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