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文献詳細

雑誌文献

生体の科学49巻4号

1998年08月発行

文献概要

特集 プロテインキナーゼCの多様な機能

神経伝達物質の放出とPKC

著者: 村山俊彦1 野村靖幸1

所属機関: 1北海道大学大学院薬学研究科医療薬学講座薬理学分野

ページ範囲:P.257 - P.260

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 PKCが神経系からの伝達物質の放出を調節していることは数多くの例で示されている。われわれも,ラット副腎髄質由来PC12細胞からのノルアドレナリン(NA)放出が,PKCを活性化するTPA(12-O-tetradecanoylphorbol 13-acetate,PMAとも略する)により促進されること,TPAはATP(P2)受容体やKCl脱分極刺激によるNA放出をさらに増大させること,P2受容体やKCl脱分極刺激によるNA放出がPKC阻害薬で抑制されることから,これらの刺激時にもPKC活性化が関与していることを報告した1)。今回,神経系からの伝達物質の放出調節とPKCの役割について,最近報告されている文献のデータを中心に概説する。PKCによる他の神経機能と蛋白質リン酸化の調節については他の総説を参照されたい2-4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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