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特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998
序にかえて
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ページ範囲:P.320 - P.320
文献購入ページに移動 20世紀はもう間もなく閉じようとしており,21世紀は目前にある。医学,生物学の21世紀は脳,神経の世紀となることに疑いはない。脳,神経機能の解明にどのようにアプローチするかは大きな問題であるが,そのひとつが薬物をツールとして脳,神経にせまることであろう。『生体の科学』誌は1991年の倍大特集号で「神経系に作用する薬物」をあつかった。その時私達編集委員は,10年後に同じ特集を完成した形で出すことを序文でお約束した。
今,1998年はその時から7年しかたっていない。10年を経ずして,この領域は完成したのだろうか。残念ながら完成したとはいえない。しかし,この間に神経領域での薬物作用機序の解明は非常に進んだ。21世紀に向けてこの進歩をまとめて示すことを脳,神経領域の研究者は強く求めている。私達はあえて未完成でもこの特集を出して,その要請に応えようと考えた。
今,1998年はその時から7年しかたっていない。10年を経ずして,この領域は完成したのだろうか。残念ながら完成したとはいえない。しかし,この間に神経領域での薬物作用機序の解明は非常に進んだ。21世紀に向けてこの進歩をまとめて示すことを脳,神経領域の研究者は強く求めている。私達はあえて未完成でもこの特集を出して,その要請に応えようと考えた。
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