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特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998 Ⅰ.受容体に作用する薬物 1.イオノトロピック受容体 1)陽イオンチャネル内蔵型
ニコチン受容体
著者: 村松郁延1 朱軍1 谷口隆信1
所属機関: 1福井医科大学薬理学教室
ページ範囲:P.343 - P.345
文献購入ページに移動ニコチン受容体はチャネル機能を内蔵している3)。アセチルコリンなどのアゴニストが結合すると五つのサブユニットの中央に形成されたポアporeが開き,陽イオンに対する透過性が高まる。骨格筋型が主にNa,Kイオンを通すのに対し,神経型はNa,KイオンだけでなくCaイオンに対しても高い透過性を示す。アセチルコリン結合部位は受容体に2ヵ所あり,互いに影響し合っている。これがニコチン受容体での薬物の作用を複雑にしている原因の一つである。表1に代表的アゴニスト,アンタゴニストを示す。
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