文献詳細
文献概要
特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998 Ⅰ.受容体に作用する薬物 2.Gタンパク共役型 2)ペプチド受容体
CRF受容体
著者: 今城俊浩1 出村博1
所属機関: 1東京女子医科大学第二内科
ページ範囲:P.384 - P.385
文献購入ページに移動1993~95年にかけてCRF 1型受容体(CRFR-1)2),2型受容体(CRFR-2)3)がクローニングされた。CRFR-1,2ともに,7回の膜貫通領域を持つG蛋白共役型の受容体である。CRFR-2はR-1と71%の相同性を持ち,αとβのスプライスバリアントがある。CRFR-2に対してはsauvagineやurotensin-1のほうがCRFよりも高い親和性を持つことから,哺乳類でもR-2に結合するurotensin-1・sauvagine類似ペプチドの存在が確実となった。そこで,Valeらのグループはラット脳からCRFR-2に高親和性に結合するペプチドをクローニングし,urocortinと命名した4)。
掲載誌情報