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文献詳細

雑誌文献

生体の科学49巻5号

1998年10月発行

特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998

Ⅰ.受容体に作用する薬物 2.Gタンパク共役型 2)ペプチド受容体

ガラニン受容体

著者: 藤田道也1

所属機関: 1浜松医科大学生化学第二講座

ページ範囲:P.396 - P.397

文献概要

 ガラニン受容体galanin receptor(GALR)は他のGタンパク共役型受容体(GPCR)と共通して7個の膜貫通ドメインをもち,他のGPCRと相同性を示す。
 薬理効果はATP感受性Kチャネルの活性化,アデニル酸シクラーゼの阻害,電位依存性Ca2+チャネルのブロック,ホスホリパーゼCの活性化,インスリン・ソマトスタチン分泌の阻害,成長ホルモン・LH(LHRH)・PRL・TSH放出の亢進,節食行動の促進,迷走神経の抑制,収縮期血圧の低下,腸管運動の抑制,抗痛覚受容作用,オピオイド作用の増強などである。しかし,薬理効果には種差がある。例えば,ヒトではインスリン分泌に影響を与えない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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