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文献詳細

雑誌文献

生体の科学49巻5号

1998年10月発行

文献概要

特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998 Ⅰ.受容体に作用する薬物 2.Gタンパク共役型 2)ペプチド受容体

ナトリウム利尿ペプチド受容体

著者: 遠山育夫1 鈴木幹男2 北野博也2

所属機関: 1滋賀医科大学分子神経生物学研究センター神経化学部門 2滋賀医科大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.401 - P.402

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 ナトリウム利尿ペプチド受容体は少なくとも3種類,A受容体(NPR-A;GC-A),B受容体(NPR-B;GC-B)およびC受容体(NPR-C)が存在する1)。最近,ウナギでC受容体によく似た構造のD受容体が報告されたが2),ヒトやラットでの詳細がまだ明らかでないので,本項では触れない。
 上記3種類のナトリウム利尿ペプチド受容体は,いずれも1回膜貫通型の構造をしている。NPR-AおよびNPR-Bは細胞質内にグアニル酸シクラーゼドメインをもち,セカンドメッセンジャーとしてcGMPを増加させる。NPR-Cはグアニル酸シクラーゼドメインを欠き,ナトリウム利尿ペプチドのクリアランスに関与すると考えられている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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