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文献詳細

雑誌文献

生体の科学49巻5号

1998年10月発行

文献概要

特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998 Ⅱ.チャネルに作用する薬物

Kチャネル

著者: 赤須崇1

所属機関: 1久留米大学医学部生理学第二講座

ページ範囲:P.430 - P.432

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 Kチャネルは静止電位や活動電位を決定することで細胞の興奮性を制御するのみならず,細胞の容積の調節,ホルモンや伝達物質の放出にも貢献する。Kチャネルには膜電位によって制御されるものや,G蛋白を介してホルモンや伝達物質によって制御されるものがある。これらの調節機構はシナプス伝達の効率を変えたり,虚血,低酸素症に対する細胞の防御に役立っている。遺伝子のクローニング技術の進歩によってKチャネルは6回膜貫通型(KV),2回膜貫通型(KIR),1回膜貫通型(minKもしくはISK)に分類され,さらに2リピート型のものまでみつかっている。本稿では,Kチャネルの構造,機能の多様性と類似性,およびチャネルに作用する物質について述べる。尚,分子生物学的アプローチについては最近の総説を参照していただきたい1,2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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