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特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998 Ⅳ.代謝的に作用する薬物
チロシンヒドロキシラーゼ
著者: 小島幸一1 永津俊治2
所属機関: 1食品薬品安全センター秦野研究所生化学室 2藤田保健衛生大学総合医科学研究所分子遺伝学研究部門
ページ範囲:P.485 - P.487
文献購入ページに移動最初に発見されたTHの阻害剤は,酵素反応の終末生成物のカテコールアミンそのものであり,ノルアドレナリン(終末産物)が生合成第1段階のTHを阻害することから,フィードバック調節の仮説が提唱された1)。ノルアドレナリンによる本酵素の阻害は,天然型補酵素のテトラヒドロビオプテリンとの拮抗阻害である2)。したがって,もし生体内でカテコールアミンがTHをフィードバック阻害しているとすれば,テトラヒドロビオプテリンの濃度が低下すると,強く阻害するはずである。
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