文献詳細
特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998
Ⅳ.代謝的に作用する薬物
文献概要
ヒスチジンデカルボキシラーゼ(HDC,L-histidine carboxylyase,E. C. 4.1.1.28)は,ヒスタミン産生の唯一の酵素であるので,古くから多くの阻害剤が開発されてきた。可逆的なものとしてα-メチルヒスチジン,ブロクレシン,3-ヒドロキシ4-ニトロベンジルオキシアミン,不可逆的なものとしてα-ヒドラジノヒスチジン,α-クロロメチルヒスチジン,α-トリフルオロメチルヒスチジン,(S)α-フルオロメチルヒスチジン(FMH)などがある。その多くのものは特異性に問題があり,最近のほとんどの研究では特異性,力価の高いFMHを使っているので,これについて詳しく述べ,ほかのものについては総説1,2)を参照してほしい。
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