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特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998 Ⅳ.代謝的に作用する薬物
ホスホリパーゼC
著者: 西田朗1 山脇成人2
所属機関: 1国立呉病院臨床研究部精神神経科学研究室 2広島大学医学部神経精神医学講座
ページ範囲:P.502 - P.504
文献購入ページに移動PLCアイソザイムはβ,γ,δ型の3ファミリーに大別されている(図1)。3型とも高い(40-60%)アミノ酸配列相同性のあるX,Y領域を持つ。N末端側にpleckstrin homology(PH)部位とEFハンド部位を持ち,Y領域のC末端側にC2部位がある。さらに,PLCγのみXとY領域の間にsrc homology(SH)部位(二つのSH 2と一つのSH 3)とSH部位を挟むPH部位が存在する。X,Y領域は触媒部位,PH部位はPIP2を介して膜結合する部位,EFハンドとC2部位はカルシウムによる活性調整部位と考えられている。SH部位はリン酸化チロシンに結合して活性化シグナルを伝達する。
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