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特集 神経系に作用する薬物マニュアル1998 Ⅴ.その他
パーキンソン病治療薬
著者: 山本光利1 小川紀雄2
所属機関: 1香川県立中央病院神経内科 2岡山大学医学部分子細胞医学研究施設神経情報学部門
ページ範囲:P.518 - P.520
文献購入ページに移動本病の薬物療法はDA補充療法から始まり,神経保護薬,さらには神経修復薬をめざして研究が行われている。DAアゴニストは実験系では神経保護作用を示唆しているが,臨床では直接的な証明はいまだされていない1-3)。DAアゴニストは臨床的にはlevodopa使用量を削減できる薬剤として,また,levodopaに伴う問題点の克服するための薬物と現実には理解してよい。本病は基本的には徐々に進行していく。このためDAの補充療法のみでは十分な薬効が得られがたくなる。こうした観点から,本病の薬物療法はできるだけ効果をあげ副作用を少なくするために,作用機序の異なった薬物の「低用量・多剤併用」が基本である。本稿では開発段階にあるパーキンソン病治療薬についても概略を述べる。
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