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綜説
動物組織におけるWarburg-Dickens系
著者: 石田壽老1
所属機関: 1東京大學理學部動物學教室
ページ範囲:P.52 - P.58
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グリコゲンやブドウ糖が分解されてエネルギーを出すばあいにはいずれもブドウ糖-6-燐酸となつてからつぎの酵素の作用をうける。
ブドウ糖-6-燐酸は果糖-6-燐酸および果糖-1,6-二燐酸をとおつて三炭糖燐酸(3-燐グリセラルデヒドとα-燐ジヒドロオキシアセトンの平衡混合液)に變轉するのが無氣的の解糖作用および醗酵における糖質代謝のおもなみちすじである。動物組織では乳酸,イーストではエタノールが最終の生産物であつて,このような分解方式をEmbden-Meyerhof(EM)型といつている。
グリコゲンやブドウ糖が分解されてエネルギーを出すばあいにはいずれもブドウ糖-6-燐酸となつてからつぎの酵素の作用をうける。
ブドウ糖-6-燐酸は果糖-6-燐酸および果糖-1,6-二燐酸をとおつて三炭糖燐酸(3-燐グリセラルデヒドとα-燐ジヒドロオキシアセトンの平衡混合液)に變轉するのが無氣的の解糖作用および醗酵における糖質代謝のおもなみちすじである。動物組織では乳酸,イーストではエタノールが最終の生産物であつて,このような分解方式をEmbden-Meyerhof(EM)型といつている。
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