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脊髓機能の電氣生理學的研究—細胞内電極法による單一運動ノイロンの活動の研究
著者: 大谷卓造1 荒木辰之助
所属機関: 1京都大學醫學部生理學教室
ページ範囲:P.65 - P.70
文献購入ページに移動 細胞の内部へ硝子微小電極を挿入して單一細胞の靜止膜電位や活動電位を測定する方法は,先ずヤリイカの巨大神經線維についてCurtis & Cole3),Hodgkin & Huxley9)によつて行われ,更に電極の微小度を高めることによつて蛙の縫工筋の單一筋線維についてもLing & Gerard12),Nastuk & Hodgkin13)によつて成功を見た。この方法によると單一細胞の人工的分離によるよりも一層生理的状態に近い單一細胞の活動の研究が出來,活動電位が靜止電位を凌駕することなど,種々の薪知見がもたらされた。その後この方法によつてFatt & Katz6)による骨格筋端板電位の研究,Woodbury16)等,Draper & Weidmann4)及びTrautwein & Zink14)による心筋についての研究などが續々と現われている。
我國では古河7)8)が逸早くこの方法を用いて筋線維について若干の研究を行い,更に進んで蟇の脊髄の運動性神經細胞にもはじめて之を應用した。
我國では古河7)8)が逸早くこの方法を用いて筋線維について若干の研究を行い,更に進んで蟇の脊髄の運動性神經細胞にもはじめて之を應用した。
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