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文献詳細

雑誌文献

生体の科学5巻3号

1953年12月発行

文献概要

論述

生體内に於ける酸素濃度測定(續)

著者: 望月政司1 切替弘雄1 井上司2 眞鍋四郞2

所属機関: 1北大應用電氣研究所 2札幌醫科大學外科

ページ範囲:P.117 - P.123

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 1.緒言
 第1部に於いて既に述べた樣に溶存している酸素は微小白金電極に-0.6〜0.8V(不分極電極にを對極として)を與えた時,酸素の電解に依つて流れる電流を觀察する事に依つて測完出來るのであるから,生體内の或る組織の酸素濃度の消長を検し樣とする時には,その部分に電極を挿入し,其れに對し外部から電壓を加え電解電流を測定すれば電極近傍の酸素濃度を求めることが出來る。筆者等は既は一般研究者の使用に便利な樣な裝置を考案し,島津製作所に於てOXIGRAPHとして,製作,之に依つて實驗を行つているのであるが,此のセツトは單にStabilityを持たせ,簡單に電流記録が出來る樣にしたもので,重要な部分は電極の製作とその取扱い方である。此の樣な譯で筆者等が最近實驗を行つて來ている大腦及び皮下組織の酸素代謝の研究を中心として,OXI-GRAPHの簡單な解説と共に實驗方法について報告を行う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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