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文献詳細

雑誌文献

生体の科学5巻3号

1953年12月発行

文献概要

報告

脊髓動物作製の新法

著者: 熊谷洋1 油井亨1 小川喜一1 大賀晧1

所属機関: 1東京大學醫學部藥理學教室

ページ範囲:P.132 - P.132

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 温血動物の脊髓機能,藥物の末梢作用を觀察するに當つては,所謂脊髓動物を使用する事がしばしば用いられる手段の一つである。脊髓動物作製の方法については,先人の幾多の報告があり,その代表的なものとしてSherrington1),Dale and Laidlaw2)等がその詳細について報告している。これらの方法に依れば,何れも頸部背面より脊髓に達する爲に,手技上の繁雑さと,多量の出血よりくる循環血量減少の爲,極度の血壓低下を來す缺點がある。
 我々は,犬,猫を用い,中樞灌流實驗法の確立に際し,上述の缺點を除き,速かに且容易に頸部腹面より行う方法を副次的に發見した。その術式は次の如くである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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