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文献詳細

雑誌文献

生体の科学5巻4号

1954年02月発行

文献概要

展望

X線の医学への新しい応用に就て

著者: 菅原努1 中村実2

所属機関: 1三重県立大学医学部高安内科,放射線科 2三重県立大学附属塩浜病院放射線科

ページ範囲:P.169 - P.176

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 緒言
 X線が医療の実際に如何に盛に活用されているかは周知の通りである。この外にX線は物理学に於て物質の構造解明に以前からよく用いられているが,最近では又工業方面でも盛に活用せられるようになつた1)。此等の進歩に刺戟せられて医学に於ても今迄よりもつと広い範囲に応用を拡大しようという試みがなされている。然しその方法に種々特殊な工夫がいる為か我国ではこのような方向への研究は甚だ貧弱な現状であつてまとまつて書かれた論文も見当らない。私達は数年来この方面の研究を少しづつ手がけて来たので,その経験に加えて外国の文献を参照してこの方面の進歩の状況を解説しあわせて若干の考察を試みたい。こゝには新しい方向としてMicroradiographyの種々な方法,特性X線の利用法,X線廻折法の応用に就て述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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